20150630

第二十四回 日本画無料講座 水匙と絵具瓶 日本画画材

今回の講座は、小休憩といたしまして、みなさんがあまり気に留めないであろう、匙と小瓶についてみていきたいと思います。




水さじ

みなさまはどんな匙をお使いでしょうか。


水さじは、少量の膠をすくうのに便利で、柄のほうで絵具を取れる優れものです。
スプーンと違い軽いので、柄のほうから倒れる心配がありません。
もちろん普通の丸形の水を汲める形のスプーンでも全然オッケーです。
数十年という長い目で見たら、ステンレスがおすすめですが、使い込まれた真鍮の匙も味があっていいですね。
筆者は残念ながら、水さじを入手する機会がありませんでしたので、スプーンを愛用しています。





絵具瓶・ガラス管

ガラスの空き瓶についてです。みなさんは、岩絵の具を買われる際に、小さな瓶を買っていらっしゃいますか?
お稽古はじめの頃は、絵具は小瓶に入っていたほうが、何かと便利です。
絵具セットを買われるのもいいです。


はじめのうちは、この小さいほうのガラスの小瓶がおすすめです。
プラスチックの絵具瓶はあまりおすすめできません。なぜならプラスチックは何年か経つと、劣化して手に持っただけでパリッと崩れてしまうからです。日本画では何年も使わない絵具というものがどうしても出てきます。

しかしガラス管だけ売っている販売店は、都市部の老舗の実店舗くらいで、田舎の画材店にガラス瓶は売られていません。

一番おすすめの方法は、吉祥またはナカガワ胡粉の小瓶入りの絵の具を買われることです。

瓶入りの絵の具は、量り売りより高価ですが、小瓶を得るにはこの方法しかありません。

あの小さな小瓶には、およそ一両の岩絵具が入ります。

縦に長めのガラス管には、およそ二両の岩絵具が入ります。



だいたい、11番手くらいの岩絵の具が30色くらいあれば5年はあまり絵具を買い足さずに楽しめるでしょう。
12番、10番、9番手になってきますと、はじめての方には使いづらくなってきます。







次に、多めの色の必要性について説明したいと思います。

日本画では使用頻度の多い絵具というものがあります。

例えば誰にでも共通してよく使われる色は、白、灰色、緑系統がそれに当たります。

広い面積を塗るときによく使う色については、下図のような少し多めに(二両くらい)入るようなガラス管がおすすめです。

岩絵具の緑青や胡粉、方解末、灰色系統はこのようなガラス管に入れられることをおすすめいたします。

大きすぎる瓶は、お稽古に行く際に不便になりますので、瓶を買われる際は、大きくてもこれぐらいにしたおいたほうがよいと思います。




岩絵の具の袋買いの場合は、保管に注意します。紫外線が当たったり、湿度の高い場所に置かないように気を付けましょう。破れそうだな、と思ったらすぐに新しい袋に入れ替えるか、外側に袋を履かせて絵具がこぼれないように気を付けましょう。

まずは袋で買ってみて、しょっちゅう出し入れしてすぐに袋が破れそうだなと思う色は、小瓶に移し替えられることをおすすめします。



用途外のガラス瓶

ここでは、日本画の用途以外でのガラス瓶をみてみたいと思います。

箱は手作りする必要がありそうで、品質のほどはわかりませんが、いろいろあるようですね。

極小タイプのものは余った絵具を片づける際に、遮光タイプは耐光性のない絵具の保管に便利そうです。

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