日本画の下絵の転写方法
今回の日本画無料講座では完成した下絵をどのようにして和紙に描き写すのかご説明したいと思います。はじめての方は下絵のサイズと作品のサイズが同じになるようにスケッチを下絵の紙(薄い紙)に写して描いておきましょうね。
1.下絵のトレース
水彩や色鉛筆を使った写生が完成すると、次は下絵のトレースです。
トレーシングペーパーや薄美濃紙という転写に用いる半透明の紙を用いて写生した絵の輪郭をトレーシングペーパーに写し取ります。下絵と作品の間に念紙という紙を敷いて写します。念紙の作り方(筆者流)については後日詳しく説明していますのでそちらを参考にしてください。
2.下絵の転写
日本画の下絵を和紙や絵絹に転写します。
和紙とトレーシングペーパーの間に転写紙を敷き、トレースした輪郭をなぞって転写していきます。
転写する方法は一通りではなく、人それぞれですが、日本画専用の念紙も使われています。
何度かやっているうちに、ご自分に合った方法がわかるでしょう。
3.念紙の作り方
念紙は手作りできます。作り方は 日本画 画材と技法の秘伝集―狩野派絵師から現代画家までに学ぶ という本に丁寧に書いてあります。さすがに有償でえるべき内容を無料で書くわけにもいきませんので、まずは本の購入をおすすめいたします。私はこの本の内容を参考に自己流の念紙を作りました。
最新版の本は 新装版 日本画画材と技法の秘伝集: 狩野派絵師から現代画家までに学ぶ 大型本 – 2016/11/15 こちらになります。
念紙には和紙 薄美濃紙 (うすみのし) ドーサ引きという紙を使って作ります。