20150624

第十四回 日本画無料講座 日本画制作の費用

趣味の日本画の制作費用について


日本画は、透明水彩や油彩とと比べると費用がかかります。

どのような費用がかかるかいっしょに見ていきましょう。





1.お稽古代

これは、教室により様々ですが、安いところは1回2千円から、高いところは1回5千円以上(美術大学の出前授業は高い割に技術をたいして教えてくれなかったりする)とさまざまです。

日本画教室選びのポイント

  • 最初は子供たちに混ざり、安価なデッサン教室に平行して通われたほうがよいと思います。
  • 長く通われるのであれば、家計を圧迫しないよう、安価で毎月の回数の少ない教室をおすすめします。
  • 日展に入った画家だからといってすべてのお弟子さんのレベルが初心者から脱することはまずありません。
  • 庶民の方は、収入も少ないので、年間5万円以内のお稽古代で済まされるほうが無難です。
  • 冬季は膠が固まり制作が困難になりますので、教室を休まれるという方法もひとつの選択肢です。
  • 社会人に最適なペースは月1回~2回です。
  • 男性の方は男性の先生に習われたほうが無難です。
  • 日本画史に詳しく基礎教養の高い方は大学の通信教育や短期の大学主催の出前講座がおすすめです。
  • 高齢になってからはじめても、女性の方で、すごい作品を描かれる方もいらっしゃいます。


2.絵具代

日本画の岩絵の具は、西洋画と比べて高価です。

最低限の岩絵の具を揃えるためには2万円程度は見込んでおいたほうが無難です。

さらに追加でその何倍かの金額が必要になります。

総合して岩絵の具の購入に、5万円は必要でしょう。

(水干絵具はあまり費用がかかりません)





3.筆や絵皿など小物の代金

筆は安いもので百円台から数千円するものまでさまざまです。

まったく初めての方は最低でも5千円程度の予算を見込んだほうがよいでしょう。

絵皿は1枚100円程度で最低でも5枚は必要です。





4.和紙、絵絹、木製パネルの費用

これは長期的にみると意外と出費がかさみます。

まったくはじめてであれば、3千円あれば切った和紙と木製パネル、または和紙ボードを準備することができます。

和紙の種類によりますが、ロール和紙ですと予算は跳ね上がります。






5.額縁の費用

額縁もまた、高価なものですので万単位の出費が必要となります。





これから日本画をはじめようという方は、費用のことも知っておかれたほうがよいと思います。







本日の講座はここまでです。

お役に立てれば幸いです。