20150625

第十六回 日本画無料講座 箔押しの小道具

箔を押すための道具

金箔を貼るために必要なことをまとめてみました。


まず、部屋をきれいに掃除する

金箔にホコリは厳禁です。
きれいに掃除して、空気中に漂う塵も空気清浄機で回収しておきましょう。


箔を押すための道具を並べます

箔押しの道具と、下地を塗った和紙を並べておきます。





1.箔を挟むための道具

金箔・銀箔などを挟むためには、竹ばさみ(竹箸)という竹製のはさみが必要です。
竹ばさみをてづくりするもよし、専門店で買ってくるもよし、これがないと箔を持てません。
 箔箸
 箔箸
価格:723円(税込、送料別)





2.箔を移動するための道具

金箔は特に薄いので、ちょっとした風でも皺がよってしまいます。
箔を押すところまであかし紙という紙に乗せて運びます。
バレンで薄く油分を付けてから使います。
箔を扱う際の必需品あかし紙 50枚
箔を扱う際の必需品あかし紙 50枚
価格:723円(税込、送料別)





3.金箔の接着剤

金箔を貼るためには、接着剤が必要です。工芸士により使われる素材は異なりますが、大抵は膠水を使います。ふのりという海藻を膠に混ぜて使うこともあります。膠は目的によっては鹿膠を使うことがあります。画材としてのふのりは高価ですので、どうしても高価な作品をつくる場合を除いては、なくても構いません。

 布海苔(ふのり)30g
 布海苔(ふのり)30g
価格:1,296円(税込、送料別)
妻屋膠研究所 乾燥鹿膠 100g
妻屋膠研究所 乾燥鹿膠 100g
価格:928円(税込、送料別)

【日本画材料】ドーサ液500cc【P25Jun15】
【日本画材料】ドーサ液500cc【P25Jun15】
価格:874円(税込、送料別)
箔を貼る前に和紙にドーサ液を塗って乾燥させます。何度か繰り返します。箔の上からも塗って箔を保護します。

どれくらいの濃度や回数がよいかは画面の材質や天候によっても異なり、それは文化財の修復技能をもつ日本画家や伝統工芸士にしかわかりません。





4.箔切台

箔切台は、金箔を切るための道具です。
金箔で模様を作りたいときに使います。
専用の木製の刀を使って金箔を切ります。

 牛皮製 箔盤(箔切台)
 牛皮製 箔盤(箔切台)
価格:13,500円(税込、送料別)


箔を切るためには「竹刀」という道具を使います。
 箔切(竹刀)
 箔切(竹刀)
価格:450円(税込、送料別)



その他の金箔関連の道具

金箔を蒔く為の道具です。失敗した箔や箔の切れ端などを砂子に入れて、振り出します。

 砂子用箔筒 中目
 砂子用箔筒 中目
価格:990円(税込、送料別) 箔を粉状にして蒔くための筒です。
 ささら
 ささら
価格:993円(税込、送料別) 重なり合った箔を取ったりするための道具です。


バレンと箔たたき

 竹製バレン
 竹製バレン
価格:4,728円(税込、送料別) 椿油や頭の油をバレンでこすって、あかし紙に塗り付けます。
 箔用たたき筆 小
 箔用たたき筆 小
価格:702円(税込、送料別) 箔を細かくして蒔くための道具です。



腐食液 

いわゆるいぶし銀というものを作るために使います。
 絵画箔用 金属腐食液 90cc
 絵画箔用 金属腐食液 90cc
価格:540円(税込、送料別)





今回の講座はどうでしたか。

みなさんのお役に立てれば幸いです。