箔を押すための道具
金箔を貼るために必要なことをまとめてみました。
まず、部屋をきれいに掃除する
金箔にホコリは厳禁です。
きれいに掃除して、空気中に漂う塵も空気清浄機で回収しておきましょう。
箔を押すための道具を並べます
箔押しの道具と、下地を塗った和紙を並べておきます。
1.箔を挟むための道具
金箔・銀箔などを挟むためには、竹ばさみ(竹箸)という竹製のはさみが必要です。
竹ばさみをてづくりするもよし、専門店で買ってくるもよし、これがないと箔を持てません。
金箔は特に薄いので、ちょっとした風でも皺がよってしまいます。
箔を押すところまであかし紙という紙に乗せて運びます。
バレンで薄く油分を付けてから使います。
バレンで薄く油分を付けてから使います。
3.金箔の接着剤
金箔を貼るためには、接着剤が必要です。工芸士により使われる素材は異なりますが、大抵は膠水を使います。ふのりという海藻を膠に混ぜて使うこともあります。膠は目的によっては鹿膠を使うことがあります。画材としてのふのりは高価ですので、どうしても高価な作品をつくる場合を除いては、なくても構いません。どれくらいの濃度や回数がよいかは画面の材質や天候によっても異なり、それは文化財の修復技能をもつ日本画家や伝統工芸士にしかわかりません。
4.箔切台
箔切台は、金箔を切るための道具です。金箔で模様を作りたいときに使います。
専用の木製の刀を使って金箔を切ります。
箔を切るためには「竹刀」という道具を使います。
その他の金箔関連の道具
金箔を蒔く為の道具です。失敗した箔や箔の切れ端などを砂子に入れて、振り出します。バレンと箔たたき
腐食液
いわゆるいぶし銀というものを作るために使います。
今回の講座はどうでしたか。
みなさんのお役に立てれば幸いです。