膠とは?
膠とは、生物のコラーゲンを抽出した天然の接着剤です。
水に溶ける性質があり、ゲル状であれば人肌の温度で溶けだします。
膠には乾燥した膠と、防腐剤を入れた膠水があります。
膠水の作り方
乾燥した膠を、膠鍋に入れぬるま湯で温めます。
沸騰させてはいけません。
溶かしきったら冷蔵または冷凍保存します。
夏場は1日で腐敗します。
最適な膠水の濃度は好みにもよりますが、とろみがある程度に仕上がればよいでしょう。
膠の種類や季節によっても出来合いは変わりますので、習熟を重ねてみないとわかりません。
膠の種類
三千本膠
日本画でよく使われる棒状の膠です。
1本あたりの大きさがほとんど同じなので、水の配分も同じようにすればよく、膠水が作りやすいタイプといえます。
膠に飛散防止の布をかぶせ、ペンチで小さく折ってから水に浸し、温めて膠水を作ります。
粒膠
三千本膠と同じ膠を粒状に作った膠です。
水の配合は三千本と同じでよいですが、製品によって接着度が違いますので微調整してください。
鹿膠
鹿の膠です。赤味がかった色で、高級品です。
兎膠
ヨーロッパの膠です。
膠液
既製品の膠液です。
防腐剤入りで長期保存ができます。
アートグルー
人口膠です。
膠の代用に。
ベジタリアンの方に。
アクリルみたいなものでしょうか。
本日の講座はここまでです。
お役に立てれば幸いです。