日本画作品の材質
日本画の作品には・・・木(紙)、生物のコラーゲンという有機物が使われています。そのためそれらの物質を餌とする生物の影響を受けることがあります。顔料には耐光性や耐候性のないものが使われていることがあり(水彩絵の具メーカーみたいに厳しい耐光性の自社基準はないようです)、紫外線には弱いといえましょう。
日本画作品の保管方法
湿度が高すぎる場所、湿度が低すぎる場所、紫外線のあたる場所は厳禁です。
湿度と気温が低すぎると、作品が割れてしまいます。
つまり暗くて、湿度がほどほどの場所が適しています。
気温は17度程度、湿度は50%程度の生物がいない暗闇が適しています。
部屋での保管方法
完璧な環境で保管することは不可能ですから、上記に近い家の中の場所に保管しましょう。
押し入れや水場の近くはいけません。
窓際もいけません。
外部の光が差し込む場所も、いけません。
窓際もいけません。
外部の光が差し込む場所も、いけません。
蔵があれば蔵にしまいましょう。
とても暑くなる2階はいけません。
1階の部屋の中央、床から1メートル以上の上部あたりがおすすめです。
カーテンは遮光のもににし、照明は紫外線カットのものを選びましょう。
カーテンは遮光のもににし、照明は紫外線カットのものを選びましょう。
額縁について
ガラスまたはアクリルの額に入れたほうがよいか?答えはYesとはいえません。なぜなら額の内部に湿度がたまる場合もあるからです。もちろん飾るためには日本画の額縁は必要です。
黄袋について
骨董品などを収納する際に用いるウコン染の袋です。
美術品を保護する効果があります。
布地を用意して自分でウコンで染めてもよいでしょう。掛け軸について
掛け軸はコンパクトに収納できて便利そうですが、作品にとっては紙が丸くなることはよくありません。
とはいえ、掛け軸は丸めて保管するのが当たり前なので、掛け軸に描く場合は胡粉などの厚塗りを避けましょう。
照明について
照明は紫外線カットの照明を使用しましょう。日立 30形+32形丸型蛍光灯・きらりN色(昼白色) |
日立〈きらりUV きらりD色(昼光色) 30形+32形 |