英一蝶は未ブームの日本画家
アップルの故スティーブ・ジョブズが蒐集していたことが判明して以来、昨今は猫も杓子も伊藤若冲ですが有名な日本画家の中でまだ一大ブームを引き起こしていない人がいます。それは英一蝶(Hanabusa Icho, またはItcho Hanabusa)です。
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英一蝶(はなぶさいっちょう)は江戸時代の日本画家です。1652年に京都で生まれ父は医者でした。少年時代に江戸に移り狩野派に入門して狩野安信の弟子となり2年で破門された後に絵師になりました。しかし画家というものは楽して生きたい部類の人がなるものですから英一蝶もまた例に漏れず遊びに興じるタイプの人間でした。1698年に罪を犯して三宅島に流刑になりました。1709年に江戸にもどり1724年72歳で亡くなりました。
国会図書館からライセンスを確認して転載
英一蝶は江戸の人々に親しまれた画家でした。
英一蝶は俳句や風流が大好きで幼い市川團十郎の手を引いて吉原にも行ったそうです。
大名を巻き込んで吉原で遊びまくっていたので江戸幕府から目を付けられていたようですね。楽しく生き抜きたいという強い意志は誰にも劣らぬものといえましょう。
その作風からは顔料を入手することは難しかったのか、それとも金のかからない描き方が好きだったのかはわかりませんが、あっさりした軽いタッチの作品です。