20160921

第三十九回 日本画無料講座 描きはじめは面で塗る 日本画の描き方

日本画の描き方 序盤は面で塗るを心がける

こんにちは。みなさん制作の調子はどうでしょうか。日本画の下地を塗り、下絵の転写を済ませたら、いきなりクライマックスの完成形の色を細かく塗るのではなく、まずは刷毛などで広い面積を面で塗ってみましょう。最初から細部を面相筆で描くと、初心者でもベテランでも後がたいへんです。いつも最後に調子が崩れて失敗気味になる場合は平筆で明るい色から面を塗る、を繰り返してみましょう。

もちろん自信のある方は細部からはじめても最終的に立て直すことは可能です。でもやっぱり、慣れないうちは平筆の扱いを覚えるためにも、面相筆で塗り切れないような、大きな面積を塗る時には平筆を使ってみましょう。平筆、意外と難しいですよ。何が難しいかというと、岩絵具の場合、塗った場所が見えないことがしょっちゅうありまして、乾いてみないときれいに塗れたかどうか、わかりません。

それと平筆は可能な限り、安いものをおすすめします。高級平筆でも三度使うと毛が三分の一になっていた、なんてこともしばしばです。

この基本の塗り方は、日本画と透明水彩の描き方と共通しています。