20160919

第三十七回 日本画無料講座 合成岩絵具のすすめ

合成岩絵具は安くておすすめ!でも欠点も。

万年貧乏な私は、はじめは天然岩絵具にこだわっていましたが、次に新岩絵具というガラスを着色した粉末の絵具に妥協していました。そして最近は合成岩絵具に目覚めました。合成は不変性という点で退色が心配なので避けてきましたが、最近はそうもいってられなくて合成岩絵具でしか鮮やかな色がなかったりして、やむを得ず積極的に使うことにしました。合成岩絵具より不変性があり長期保存可能な透明水彩をやったほうがマシかというと、そうでもないので、もうちょっと日本画を続けていこうと思います。もちろん透明水彩も好きです。

合成岩絵具には欠点があります。それは粒子が細かすぎるので、絵肌が細かい下地の上に着色すると、透明水彩で描くより残念な結果になるということです。透明水彩用紙は紙の凹凸がありますから、絵具が偏りにくいのです。12番手の下地の上に合成岩絵具を使いますと、もう染みだらけの汚い花になっちゃって、私は落ち込みました。

ですので合成岩絵具をお使いになる際には岩絵具などでつるつるになった面の上に描かないように気を付けましょう。

結局、合成岩絵具はおすすめしませんが、どうしても色がない時に使ったり、お金のない時に重宝します。

合成岩絵具は乳鉢などでよくすりつぶして使いましょう。